未来を見る力や知性を閉じ込め、支配者が利用するための巨大演算システム。
デメテルの祈りは、常に息子レオへ向けられている。
彼が生き延びること。
彼が自由であること。
母を救おうとするあまり、自分自身を失わないこと。
しかし、奈落の楽園郷全体に組み込まれた巨大演算システム「オラクル・テラリウム」は、その祈りを密かに収集している。
システムは、祈りに含まれる愛情や希望を除去し、デメテルが恐れている喪失、破局、死、挫折の可能性だけを抽出する。
そして、それらを反転・増幅し、人間がどの条件で希望を失い、抵抗を諦め、支配を受け入れるかを予測する「絶望のアルゴリズム」へ変換する。
- 人間の恐怖
- 憎悪
- 不信
- 喪失への予感
- 絶望に至る条件
を意図的に選別し、増幅し、社会へ流通させるのである。
つまり、オラクル・テラリウムは単なる未来予測装置ではなく、何度でも開くことのできる、工業化された『パンドーラの匣』です。
古代神話では災厄が世界へ散った。
オリュンピュア財閥は、その災厄を物流、金融、情報、世論操作のネットワークへ載せ、必要な場所へ必要な量だけ配送する。
彼らは悪意を生み出すだけではありません。
悪意をサプライチェーン化する。
オリュンピュアのTINA(There is no alternative)の思想を全世界に拡散させる、最凶最悪の装置であります。


